みちづれ
牧村美恵子の歌ではなくって、今日は、旭川の部下を函館に連れてゆく。彼は二十代なのだけれど、なぜか運転がトロいので、大抵は先輩たちが運転席に座ることが多い。なので、今回も長いドライブの間、運転代わりましょうか? などという言葉は一言も出ないままに、車はR5をひたすら道南に向けて走るのだった。互いに、それを望んでいるのだから文句はないわけである。
函館で夕方にそいつを下ろし、札幌行きの列車に乗せる。彼はこれから札幌で、自分の車に乗って旭川まで帰らねばならない。大変だなあと思いつつ、ホテルに入ろうとすると、おもむろに携帯が鳴る。
こちら長万部交番なんですが、財布を忘れていませんか?
げっ!
全然気づかなかったが、最後に財布を出したのは、確か昼食に入った長万部の浜ちゃんぽんの店である。
八雲署に預けてあるから取りに来てくださいね。免許証不携帯になるので気持ちが悪いとは思うけれども。
はい、すぐに、ただちに!
というわけで片道1時間半の行程を、元きた方角に戻らねばならなくなった自分なのであった。部下のことを大変だ、などと言っている場合ではないのだった。
レッズの試合を見に、スポーツバー「オウンゴール」に飛び込んだときは、前半が終了したところ。後半は、サンドバッグ状態のぼろぼろになったレッズを見ただけ。何だよ、徹底してついてない夜じゃないか。ぐすん。