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シンクロナイズド・フットボール

 遅ればせながら、もう一つのユーロ準決勝、ロシア-スペインを見た。うーん、素晴らしきは、スペイン。ロシアのいいところを一つも出させなかった。完勝といっていい試合だった。
 何よりも前日に見たレッズの不甲斐ない試合に欠けている要素をすべて備えているのがスペイン代表のサッカーである。惜しみなく動き、連動を繰り返す選手たち。ロシアを相手に小兵が多いのに、圧倒的な対格差を見せるディフェンス陣をすり抜けてゆくのは、個々のドリブルではなく、珠離れの速さと、着想豊かなフリーランニングだ。
 一人ではなく全体が動き、ボールをもらいにゆく積極性であり、自分が打開するための動きを百パーセント、トライしてゆく惜しげのない労力への意志だ。それらは、闘志という言葉に集約されると思う。
 もちろん技術はあるのだけれど、彼らの体力を支えているのは技術以上に、ピッチの上を走り回る基礎体力のほうじゃないのか? オシムがよく言っていた「考えて走るサッカー」を、今、世界中で最も理想的に体現しているチームがここにいる。
 いよいよ、崩しのスペインと、崩さなくても技の精度で点を取ってしまう脅威の強さドイツとが、日本時間の明日未明、ユーロの2008の決勝を闘う。Jの選手たちよ、彼らに学べ。技術をではなく、精神を。