日本一の激辛ラーメン
旭川を往復する。昼に旭川入りし、久しぶりに味の三平にて、日本一辛い激辛味噌ラーメンとカツ丼の三平セットを食べる。辛さはとにかくものすごく、味噌ラーメンを食べているという印象はない。スパイシーな激辛カレーのようで、ちょっと呼吸を間違えると熱気が気管を刺激して、咳き込んでしまいそうだ。
「たまーに食べたくなるんだよなあ」と隣のおっちゃんが店主のバンダナおばちゃんに言う。「比布からそれだけのために走ってきたんだ」
おばちゃんが言う。「休みじゃなくって良かったね」
「前に休みだったっけな」
「うちは月曜日が休みだから」
などといっている間におっちゃんのもとにも激辛味噌ラーメンが大盛りでやってくる。さすが隣町比布町から走ってきただけのことはある。
ちなみにこの店は厨房がとても綺麗である。ラーメンやとんかつで油汚れするはずの厨房が、清潔などこかの家庭の一角であるかのように磨かれている。ステンレスもピカピカ、客席カウンターもピカピカであり、味もさることながら、この清潔な空気、といったものを味わうのもそれなりに気分がいい。味さえよければ客にえばり散らす勘違いしたラーメン屋などよりもずっと価値があることだと思う。