シュンの日記なページ

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若手の登竜門、それとも……?

 2008 ヤマザキナビスコカップ Aグループ 神戸 2 vs 0 浦和(ホムスタ)

 ナビスコカップの活用の仕方として、レッズは代表選手たちのいない間の若手やベテラン選手の起用、あるいは怪我上がりの選手の起用ということで割り切っているのかもしれない。しかしそれにしても、代表組の代わりにピッチに出る選手たちの頼りなさはどうだろうか。いい試合をしているとゲルト監督は言うけれど、そうだろうか。
 二失点目は相馬の走り出しの遅さが生んだミスパスからのカウンターで生まれたものだった。なぜ動き出しが遅れるのか? あるいは一失点目のようになぜマークが遅れ、ボール・ウォッチャーになってしまうのか? 
 ミスパスがこれほど出れば、失点は最終ラインだけでは防げないだろう。とにかく選手たちが情けない。
 この機会を利用しようと懸命に走りがつがつと当たってゆく若手選手たちのほうが、よほどアグレッシブに見えてならない。ならばゲルトよ、慰労の意味合いを込めた選手起用ではなく、徹底して若手育成の方に焦点を絞ってもよかったのじゃないか? 今日はポンテの試しには意味があっても(ピッチに立った途端、感動的なパス。本当に「お帰りなさい」である)、若手の起用を随分と渋ってしまった。
 それに、神戸には今年ニ敗一分けなんだそうだ。こうして苦手チームを作ってしまうレッズ。りーグ戦にだって悪影響を及ぼすじゃないか。どうも、ここ数年ナビスコカップの活用の仕方が中途半端に思えてならない。

 最後の陪審員〈上〉 (新潮文庫) 最後の陪審員〈下〉 (新潮文庫)

 ジョン・グリシャム『最後の陪審員』読了。素晴らしい傑作。『評決のとき』と『ペインテッド・ハウス』を足したような、グリシャムらしい南部を舞台にした70年代の物語。殺人事件を主軸にはしているが、黒人差別やベトナム戦争を背景にした南部の地方都市の年代記みたいなので、むしろ読みごたえがぐっと増えている感覚。関口苑生の文庫巻末解説が、これまた冴えている。いろいろ個人的経緯があって、あまり誉めたくはない人なのだが、この仕事は見事としか言いようがない。