シュンの日記なページ

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ひょんなことからカーチェイス

crimewave2008-02-01

 浜松町などで朝を迎えても、朝食をどこで食べていいのかもわからず、困るばかりだ。仕方なく無料朝食サービスとやらを食べるが、ロビーに並べられたテーブル席は初老の外国人男女でいっぱいだ。ドイツ人かな? とわけもなく考えたが、それならドイツ人がなぜこんなに大量にいるのかはわからない。いくら探してもホルガー・オジェックギド・ブッフバルトもいないみたいだし、とりわけレッズとも関係ないみたいだ。と、急速に関心を失い、ぼくはロールパンと食パンを一つずつ焼き、結果、ロールパンだけを極度に焦がし(一緒に焼いちゃいけないのだね)、キャベツときゅうりだけの生野菜にドレッシングをかけて、ついでにゆで卵を食べる。これを英語ではボイルドエッグなどと言うのかと、なんだか釈然としないまま、ぼくはゆで卵をばくばくと食べる。
 羽田空港に移動し、予約より一時間早い便で飛んだ。
 新千歳空港に新しくできた屋内駐車場は雪が積もらないので便利だ。でも陽が当たらないのでいろいろなところが凍りついている。屋内も屋外も一長一短なのだな。
 帰りに、右折車線を意地悪くとおせんぼしているバカ車がいたので、おい、通らせろよ、前が20mも空いているとの意図を込めて軽くクラクションを叩き、前をすり抜けると、バカな若者だったのだな。直進をやめて、一緒に右折車線に入り、追いかけてくるのである。会社の近くだったのだが、所在を明らかにするのは危険と感じ、まこうと決意。でも切れた若者を引き連れて走りながらいろいろ考えると、こうして田舎道に入り込んだ自分は愚かだったのかもしれない。幹線道路の二車線を右に左に縫って走れば簡単にまくことができただろう。でも、田舎にはいってしまったので、すぐそばにある市境を越え、高速沿いに走った。本当に切れる若者というのはバカでしつこい。途中で止めてけりをつけてもいいのだが、会社の車だ、ナンバーを記録されていたら傷害罪に問われかねないし、それ以前にこの馬鹿者はナイフか何かを持っていて、こちらが怪我させられるかもしれない。頭の中でコースを組み立て、田舎道を走り抜ける。
 途中きわどい信号を走り抜けるが、着いてくる。右折と見せかけてUターンするが着いてくる。相手が交通法規を無視してもこちらを追ってくることを優先として選択しているのが歴然としてきた。どうもタチの悪い野郎に捕まったものだと苦虫を噛み潰す。橋を渡り右折。大型車修理工場、産廃場などの並ぶ比較的車の少ない道路に誘い込む。農道のようなところに入り込む。相手は何を思っているのだろうか。こちらが腕っ節が強ければ追い込まれているのは君のほうなのだが、とは思わないのだろうな。頭に血が上っていて。
 農道が高速道路と交錯する。やがて高速道路のインターだ。これに乗ろうという引き込み道路を曲がると、彼は悔しそうに徐行してこちらを見た。さすがに高速料金まで払おうとは思わないのか。ETCゲートに入ろうとすると、前の車が引っかかり、赤信号に変わって停まってしまった。この車が、追跡車輌とコンビだったら、きっとぼくはここでソニー・コルレオーネのように銃弾を無数に浴びて蜂の巣にされるのだろうな、と思う。
 やがて前の車輌が通過して、追跡車はやはり諦めたのだろう、来ることがなく、ぼくは高速の一区間を走って、あのきっかけとなるクラクションを叩いた右折地点に戻ったのだった。やれやれ。30分のロス。
 ちなみに以前にも同じように追われる体験を二度ほどしています。一つは、夜で、相手は若者ではなかった。眼鏡に街路灯の光が反射していて、とても無表情な中年だった。そのときは右折右折と住宅街を回り続け、どこかの地点で迷宮を抜け出し、直線路に出て、そのブロックからの離脱が、一気にうまく行った。自宅に、そんんあ危ない奴を誘導したくなんかないな、というのがその時の正直な感想。
 もう一つの体験は高速道路でのもの。しつこいし逃げ場もないし、おまけに前に差し込もうという危険な状況が連続したので、考えた末に、左に寄せて停めると、追跡車輌も後ろに停めた。相手が怒りに任せてドアを開けて飛び出してきた。その途端、ぼくの方はアクセルを踏んでスタートした。実は料金所の手前である。すぐにゲートを潜った時には追跡者との間に数台の差ができていた。その頃にはまだETCはなかったが、数台の車輌分を料金支払いゲートで作ったことで、逃げ切る時間は充分に作ることができた。
 ちなみに、そいうときぼくが一体どれほどひどい運転をしているのか、などの質問はなし。あくまでちょっとしたクラクション、ちょっとしたブレーキ操作などである。路上には七人の敵がいるだけでは済まないほど怖いドライバーがうじゃうじゃいるのだ。