初レッスン

　今年になってはじめてのゴルフ・レッスン。何しろ朝から-13度だ。ゴルフレッスンに行こうと思えるような気温ではない。それでも夜までに、気温は、-8度まで上昇した（やれやれ……。書いていていやになる数字だ）。
　ゴルフ練習場は、ほぼカーテンに閉ざされごく一部の熱心なゴルファーの使うスペース分だけそれが開放されている。スクール受講生はそれでも5名以上いるという盛況だ。
　昨年の課題である左肩を回して上げてトップの位置でのひねりを大きくすることを課題に取り組むが、今日は、アドレス位置を大きくまたも変えることになる。ボールを右よりに置き、クラブヘッドを被せるようにする。それでも引っ掛けずにドロウ系のボールで自分の目指す方向に飛ばす練習を始める。
　もちろん練習場は、真っ白な雪原である。ボールは雪の上を跳ねて、ウサギの足跡のような痕跡を残す。キンというインパクトの音が冷気に響き渡るような夜空だ。灯油ヒーターがごうごうと音を立てて燃えるが、持ち帰るクラブのグリップは凍るように冷たい。
　今年も冬季間練習で、春に備える。そんなＭ的快感が、そこそこに充実する季節なのである。