無駄こそすべて

　『このミス』が届いた。国内作品の1位は自分の1位と同じく佐々木譲『警官の血』だった。でも海外編の1位は、あいも変わらず何の芸もなく、ディーヴァーである。早川書房版『ミステリが読みたい！２００８年版』の1位は、『ロング・グッドバイ』で、2位はディック・フランシス『再起』だったんだぞ。

　選者変われば結果はがらりと変わる。だから、こんなものを当てにして本の買い物をしたって、何の得にもなりやしない。自分にフィットした本を自分で探さねばならないのさ。そのために必要なのは無駄だ。無駄な作品を無駄な時間を使って無駄に読むことが傑作に出会う最大の秘訣だ。

　このミステリーがすごい! 2008年版　　ミステリが読みたい! 2008年版 (2008)

　明日から、釧路、中標津と回って、金曜日に、日高のサラブレッドロードを往復した挙句、札幌に帰ってくる。三泊四日の西太平洋シーサイド・ツアー。こういうと、さっぱりした旅行のように聴こえるから不思議だ。うん。