シュンの日記なページ

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道東のもみじ

 朝早めに出発して帯広へ。今日は珍しく日高回りの天馬街道越えで、十勝入り。本当は帯広に止まりたいのだけれど、ラリーがあるためにどこのホテルも満員。外国人客も多いみたいである。日中、NHKラジオで篠塚健次郎の生インタビューを聞いていて、十勝のダートを疾走するというラリーにとても心惹かれる。というより篠塚という人の人間的面白さに惹かれたのだけれど。
 それにしても日高サラブレッドロード、春に生まれた子馬たちが元気に海沿いの牧場を駈ける姿は美しかった。晴れて穏やかな日。海も穏やかである。
 
 天馬街道の峠道では、紅葉もとても美しい。幸せなドライブである。
 
 
 夜に帯広を出発し、釧路へ。夜の峠道を、見事な満月が煌々と照らし出す。真円と言うより、くっきりとわかるほどの三次元球体であり、心が騒ぐほどに美しい。それでいながら星座も多く見える。車を停めてしばらく見とれるほどだった。
 峠を越えるまで、時間帯のせいか、全くと言っていいほど、車とすれ違うことがない。しかし、鹿の光る眼が闇に蠢いていないか、注意を注がないわけにはいかない。秋の山道、鹿を轢いて車をお釈迦にした部下がいた。この辺りでは鹿との衝突で重症を負うドライバーもいるそうである。道東の夜道は気をつけねばならない。
 番小屋のカウンターに腰を下ろしたのが22時近くだ。最後の一匹になった秋刀魚を指差したら、他の客とかち合ってしまったので譲ることにした。刺身で食べたかったなあ。牡蠣ももう切れている。遅い時間だから仕方がない。ホッケを焼いてもらい、鯨刺しをつまんで、熱燗で飲み下し、二軒目の赤ちょうちん横丁、三笠へ移動。山わさびとレバ刺しの取り合わせが美味しい上、今夜TVHで放送されているらしいこの店のもみじセットをサービスされて、歓喜
 もみじというのは鹿肉。花札をご存知の方なら理解されるかと思う。鉄砲撃ちの人が自分で処理して、熟成させたものを、この店で出している。先ほどまでテレビ局の人が来ていて、釧路では電波が届かないTVHの放映番組を携帯ビデオで見せてくれていたのだそうだ。塩胡椒だけのもみじ肉。やわらかくて極上の味。私は、肉類の中では、美味く血抜きされ、処理された鹿肉が一番好きだ。内腿と外腿の肉を食べたが内腿が柔らくて美味しかった。