恥ずかしい表紙
起きるや否や本を読み、ときどきPCでメール・チェックしては、また本を読む。
小川勝己『この指とまれ GONBEN』を午前中読了。藤原伊織『遊戯』を午後読了。
午後、一度、石狩の図書館に予約本を借りに出かける。入ったのは、永井するみ『カカオ80%の夏』ティーンズ向けに書かれた作品とは、借り受けるその瞬間まで知らなかった。図書館員の女性が、
「これでよろしかったですか?」
と独特の北海道弁過去形で聴いてくるが、その表情に訝しげな色が。
な、なんなんだよ、本が間違っているとでも言いたいのか? 間違っていないよ。これでいいんだよ。そんなに高く本を掲げて表紙をしっかりこちらに確認させなくてもいいから……。
本の表紙はティーンズの女の子のパステル系イラストなので、あんまりおおっぴらに掲げられると、こちらはとっても恥ずかしい。永井するみの本はエッチ系の表紙(『唇のあとに続くすべてのこと』)もあったりするし、ちょっと借りにくいのが多いのだ。そう言えば、チャック・パラニュークの『チョーク!』を借りた時も、花村萬月『愛は、むずかしい』を借りた時も、変な顔をされたっけな。
しかし、変なオヤジだと思うかもしれないけれど、その前にこうした作家たちのことくらい知っておいて欲しい。そうしたらおっさんが彼女の作品を借りることに何の不思議もないということくらいわかるはずなんだから。
などと心の中で空しく、独りごとを言うのだが、何を独りで焦っているのか。言い訳がましいよね。