シュンの日記なページ

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夕陽の連想から

 昨日とほぼ同じ時刻。昨日の夕焼けは日没後しばらくして雲が焼けたものだったけれど、今日は雲がほとんどなく、さらに快晴の度合いが強まっている。正面の夕陽が眩しくて、道路が真っ黒に見える。太陽から眼をそらすと、逆に夕陽の輪郭である真円が視野の片隅に明確に浮き出してくる。眼底写真を撮影されるときのストロボのように、網膜に残像が焼けつきそうな強烈な光度で。

 

 写真に写る夕陽は、実際に感じたものより、たいていはずっと小さく見える。逆に望遠レンズで撮る太陽は、血を吸って膨らんだような形に見える。

 「でぶでよろよろの太陽」というのはピンク・フロイド初期のアルバム「原子心母」の中の一曲であるが、何となく詩情とリアリズムの両方を感じさせる和訳である。それを言うならフロイドの初期の曲のタイトルはどれも似たようなものだった。「黒と緑のかかし」「毛のふさふさした動物の不思議な歌」「ユージン,斧に気をつけろ」「絵の具箱」「泥まみれの男」。

 初期メンバーであり薬物で夭折したシド・バレットのアルバムにも変わったタイトルの曲が多い。「ジゴロおばさん」「腕をゆらゆら」「興奮した象」「カメに捧ぐ詩」「タコに捧ぐ詩」……。

 初期のピンク・フロイドは、初期のジェファーソン・エアプレインと同じく、一つの音楽ジャンルで括られていたものだ。「サイケデリック」という名の一瞬のジャンルで。