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30年目の映像

crimewave2007-05-09

 『十二年目の映像』というのは帚木蓬生の初期小説のなかで抜きん出た冒険小説なのだが、知っていますか? 未読の方は是非。

 それとは関係なく、ついに、ついにである、学生時代、山で撮った8mmのDVD化したものが、届いたのである。今夜は、レッズ対ベルシック・ケデリ戦と「サードウォッチ6」と、その後にこのDVD3枚分を見て、すっかり夜更かししている。

 8mmの中身は、1979年-1981年にかけてのもので、黒部平・槍・穂高(つい最近WEBサイトに山行記録をアップロードしたばかりのもの)、立山から日本海親不知海岸への男二人の縦走(これが何となく男二人での十泊十一日の山旅のせいか、徹底的にむさくてよかった)、それから1981年くらいの冬の穂高蔵王スキー合宿(イグルーまで作っている)、五月の涸沢とスノウ篇といったところだった。いずれも青春を追体験できるような、少しだけ誇らしげであり、少しだけ恥ずかしい映像だった。

 時の流れは、過去の体験を増幅し、変容しがちなものだけれど、薄暗いノイズだらけの映像の向うに瞬く8mm映像は、何も飾らずそのままの客観的なぼくらを、そして山々を、けれんなく見せてくれる。だからこそ、感激した。ビデオよりもずっとフィルムの色彩って、綺麗なんだなと思えた。映画が美しいというのも、よくわかる気がする。