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薄雪

crimewave2007-03-11

 いろいろな意味で時間が足りない。毎週末「CSI」シリーズを3本クリアしなくてはいけないが、2本観るのがやっとだった。「CSI」は、一回のドラマにつき、映画を1本見るくらいの密度がある。下手に冗長な映画よりも、むしろ限られた時間枠の中に濃縮された内容にどきりとさせられる。歯切れのよさは天下一品だ。

 コピーDVD用のケース・カバーを印刷し、切り取り、ケースにセットする。自前でコピーしたメディアに手をかけ、整理して保存しておく習慣は、ビデオ時代からのもので、映画好きでなければここまではやらないだろうなあ、と思いながら、日曜細工に精を出す。

 石狩図書館に本を返却に出かけたときは、すっかり雪が解けて道路が乾き、ああ、このまま春になるのだなとの感慨に更ける。気持ちの良い午後なのだ。

 視界には、解けかけた雪がうっすらと積もり残るだけの野原が広がっている。薄雪という言葉が頭の中を通り過ぎる。薄雪の冬だった、などと頭の中で文章を綴ってみるが、薄雪という言葉は、実際あまり使われることがないな、とも思う。ハヤチネウスユキソウというのは早池峰山にしか生えない植物だが、かのエーデルワイスに日本で最も近い花である(右上写真)。ウスユキソウという名は、とても叙情的ではあるけれど、それでも薄雪というイメージが、自分の中で、あまり判然としないままである。辞書で調べると「薄く降り積もった雪」だそうだ。

 夕方、レッズの試合をテレビで観たのだが、一対一の局面で勝てる選手が沢山いるのに、ラスト2分で2点を追いつかれるゲームというのはどうなんだろう。まるで力道山に、最後の最後の一瞬、空手チョップで倒されてしまう吸血鬼ブラッシー、鉄の爪フリッツ・フォン・エリックだ。劇的な時間を演出してやる狂言回しの立場を完全に演じてしまったことになる。情けない。

 試合内容は確かにオジェックが言うまでもなく、一試合ごとに高まっているのだが、こと決定力という点ではお粗末なものだと思う。シュートの少なさ。ミドルシュートの精度のなさ。他チームの方がまだいいと思えることがいろいろあり、問題は山積み。こんなぬるい試合をしているのならいっそ2点追いつかれて慌てればいいんだ、などと思っていたのが、まさか本当になるとは。こんな試合展開なのに、だから悔しさを感じず、何故か少し苦笑い気味。優勝の翌年のサポーターのメンタル持続さえもが、ちょっと難しいか。

 いずれにせよ、今日のビッグ・スワンでのレッズ・サポによる盛大なブーイングは今日の結果のことだけじゃないと思う。選手たちの心のぬるさに対する積もりゆく怒りだ。もちろん、先日のペルシック・ケディリ戦のぬるさも含めて。あれがシドニーFC相手の初戦であれば、勝ってはいなかったんじゃないか……などなど、レッズというチームへのサポの直接的な不安表明ですらあったと思う。

 ビッグ・スワンの芝も、そう言えば今日は薄雪に覆われていたのだったな。薄雪が敗因だったなんてことは、絶対に言わせないけれど。