TVドラマ/戦場の郵便配達
『硫黄島からの手紙』封切日に合わせて、いかにも民放らしくけれん味たっぷりに、泣かせ目的で作ったような凡百なドラマだというのに、その録画を観て今夜はまた落涙してしまった。ドラマだけだったら泣くこともなかった。映画を観て、いろいろな印象的シーンがまだくすぶっている間に、このドラマの喚起するイメージが心の中で勝手に膨れ上がってしまうのだ。
特に遺族や生存者たちのその後のインタビュー、人生の航跡といったものに焦点を当てて、ドラマと往還する作りは、ドラマが(特にダサいCGが)ちゃちだっただけに、本物の人間ドラマを浮き彫りにしてしまい、やっぱり極限状況からでも家族を思いやることのできる人間の凄さには、ちょっとまいりました。
しばらく硫黄島症候群のPTSDで社会復帰が遅れそうだ。