シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

ラ・ステラポラーレ

 帯広での一行は、イタリアン・レストランに出かけたのだが、立派な門を車のままくぐると巨岩の並ぶ庭園、その向うに元は個人宅であった豪邸ラ・ステラポラーレがショッキングなほどのゴージャスさで建っている。ドアをくぐると、ウェディング・ドレスの花嫁が、吹き抜けの回廊を下りてくる。そう、ここはハウス・ウェディングまでやってしまうという、圧倒的な建築物だったのだ。

 パスタランチは780円、ハーフ・ピザ&ハーフ・パスタのランチを頼んだのだが1200円、しかもサラダ・ドリンク・デザート付きと、建物の威圧に比べるとあまりに手ごろな価格に、思わずほっとしてしまう。庭には洋風の池の面に、石壁を水流が伝い落ちてゆく。

 ちなみに好奇心に駆られたぼくはお手洗いに向かったのだが、便器は普通のユニット・トイレ。しかし手洗いのシンクは威圧感のある陶器で、どうしたら水が出るのか一瞬迷わせられるアンティークかつゴージャス蛇口には少しまいった。

 もとの持ち主は建築家らしい。帯広にこの家を建て、贅を尽くし、そしてこの家からいなくなった家主は、果たしてどういう人物なのだろうか。より凄まじい豪邸に移転したのだろうか、それとも十勝の荒野に野垂れ死にでもしたのだろうか。二つの極端な人生をどうにか想像しながら、秋鮭クリームスープ・スパゲッティ、秋茄子のピザという優れものの料理に舌鼓を打つのだった。

 ホームページでせっかくの庭園や室内を全然アピールしていないあたりが、何だかとてももったいないが、そこが十勝らしいと言えばらしい。