シュンの日記なページ

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職場でこっそり、じーんと……

 土曜当番の出社日が月に一度ある。今日は、そういう一日で、ノーネクタイ、社員三名だけの、ひそやかな職場の一日を過ごす。

 油断してインターネットも見る。図に乗って、サッカーのニュースも見る。スポーツ報知ではギド監督の続投のニュースが流れており、そこではギドの実績が挙げられ、いわゆる、べた誉め状態である。一行一行の言葉に目を凝らしてしまう。

 「過去3年間のリーグ戦は通算54勝19敗17分けで、その勝率はJ1最高に君臨している……」

 その行まで辿り着いて、思わず涙が吹き零れてしまった。三年間の勝率でトップ、という途方もない記録にゆすぶられてしまったのだ。かつて改装前の駒場で、ゆくさきざきのアウェイで、屈辱と悔しさばかりを山ほど積み重ねてきたサポーターとしての辛さが思い起こされ、とうとう、こんな、夢のような時代を迎えている事実が、自分の中で溢れ出てしまいたまらなくなった。

 レッズが他チームから主力に近い選手を獲り始めたのはつい三年前くらいのことだ。三都州、都築、酒井といった選手たちを獲ったときには驚いた。だが、今の主力の大方はレッズ生え抜きであることも間違いない。山田、山岸、達也、永井、長谷部、啓太、平川、坪井、堀之内、岡野。ざっと16人のベンチ入りメンバー中、11人までが大抵は生え抜きであり、そのうち山田、岡野は、水内がいた頃のレッズ、ギドが選手だった頃のレッズをともに闘ってきた選手で、しかも今なお充実してやまない。

 そう。レッズは金に明かせてではなく、ギドを含め、レッズを愛する選手たちによって、自力で作り上げてきたけっこうピュアなチームなのだ。

 まあ、そんな思いのあれこれが、論理ではなく、感覚として溢れかえってきて、液晶モニターの影に隠れて、目じりをぬぐってしまった。

 レッズのことは日記で書いてもあまり普遍的な話ではないから最近避けるようにしてきたのだが、ついにこらえきれなくなってしまった。今年は優勝という二文字しか思い浮かびません。その日のために、ぼくはぼくで仕事を懸命にやる。優勝の日に札幌から浦和に飛ぶために。浦和の町で、古い仲間たちと美酒を浴びる、そのためだけに。