船上にて
小樽から出航した新潟行きフェリー。よしだたくろうの「落陽」では「苫小牧発仙台行きフェリー」だったな。彼の1970年代の歌詞に出てきたようなさいころを振る爺さんも乗客にはいなくって、家族連ればかり。
昨年にならって今日もデッキでジンギスカンをと思ったら、今年はやっていないみたいだ。仕方なくレストランに行くが、メニューが最低限のものしか揃えていない。生ビールとミートソースのランチにしたが、まるで煮込みすぎたうどんだ。いまどき200円のチェーン店のうどんだってずっと腰がある。
夕飯もバイキング、しかも1600円。昨年はここでスープカレーを啜りながらビールを呑んだのになあ。
ロビーやら休憩コーナーでは多くの家族連れがコンビニ弁当やカップ麺を突いている姿が。そう、レストランがメニューをなくしていった背景には、こうした乗客側の持込みという問題があったのである。これじゃあ、船会社側も採算が合わないよなあ。どっちもどっちだ、っていう話。だが、昼間のジンギスカンは、是非とも復活させて欲しいなあ。何もかも採算だけで考えてしまえば、船の魅力がどんどん削られてしまい、最後には何もなくなってしまうぞ。