理不尽な交代劇
ドイツ 1-1(PK4-2) アルゼンチン
ぼくはスポーツ紙を読むのが嫌いだ。サッカーの結果が載っているし、皆が同じゲームを評をするからだ。だから、ぼくは基本的に新聞を読まずに、まずはゲームに対する独自の観想を思い描いてみることにする。だからと言って後になって新聞を読もうと熱心に思うものでもない。暇つぶしになら、例えば今日の昼時のように、ラーメン屋のテーブルで食べながら読むといったようなことはするけれど。どこかの待合室でも、飛行機の中でも、日経は読んでもスポーツ紙は読まない。インチキ記事や、気に入らないサッカー・コラムニストの写真や言葉に触れたくないというのも多分にあります。でかい面を見せる川渕についてもナベツネと同じくらい、自分の趣味の中に侵入させたくはない。
さて、この試合、当然アルゼンチンのリケルメに惚れこんでいるぼくとしては、試合を1-0でリードしていた時点で、彼を下げ、さらに点取り屋であるクレスポを下げてしまったのか、合点がいかない。逆に攻撃スピードを増すためにドイツはオドンコルを投入。当然ながら攻撃対守備のサッカーになった。ドイツには今大会最多得点のクローゼ、しかも切れを増す一方のクローゼがいるのに。
攻撃は最大の防御なのに、最低の防御である守備という意識付けを明らかに選手たちに対して示してしまったアルゼンチン監督の意図が最後までぼくにはわからない。キーパーの負傷交代によってメッシの姿を見られなくなってしまったことも大変に残念だった。それにしても、リケルメとクレスポの胸中やいかに!