シュンの日記なページ

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初夏のエンジン

 矢作俊彦の『夏のエンジン』文庫版を読んでいる。思うところあって、自分の書棚を確認する。『舵をとり風上に向く者』を手に取り、やはり同じではないよなあ、と納得する。矢作コーナーの本を何冊か抜き出し、奥にしまい込んである作品の背表紙を確認する。

 残念なことに『夏のエンジン』はハードカバーの姿で、そこに鎮座していた。1998年にぼくはこれを既に読んでおり、感想までしっかりとFADVに書いていた。気づかずに、もう大半を読んでしまったのだが、短編集なのでしょうがない。

 『舵をとり……』を確認したのは、こちらも雑誌『NAVI』連載の車を扱った短編集であったことから。1986年の作品だから、ぼくは二十年前の作品の方を、八年前の作品よりも印象に残している、というわけだ。

 若き感性の衰えを、いやでも痛感せざるを得ない初夏である。