ヨドバシ・クルージング

　仕事後にゴルフ・レッスンを予定していたのだが、体調が思わしくない。朝からずっと熱っぽい。バファリンとビタミンＣの錠剤コンビを服んで、ごましている。

　昼には近所に最近できた「ずんどう」に函館塩ラーメンを食べに行ったのだが、ランチ・タイムはイカ刺しが付いてくる。ラーメン屋でイカ刺しを食べるのは、もしかして生まれて初めてのことかもしれない。

　夜には、本当は昼用の弁当を食べてから、レッスンにゆくのが最近のパターンなのだが、やはりハードなゴルフ・レッスンをやるのが今日はためらわれる。だるく、ひたすら眠く、ふらついている感じだ。ちなみに体温を測ったら36.8度だった。

　なのでいろいろ考えた結果ヨドバシカメラ札幌マルチメディア店に出かけることにした。ネットで検索すると22時までやっていることがわかった。ネット検索の前に、事務の女性ら三人に聞いたところでは、一人は20時まで、一人は21時までという答えだったが、一人のみ正解者がいた。いずれにせよ、22時までとは驚きだ。ならば、とヨドバシに走る。

　まずはレコードをいかにしてデジタル化してパソコンに取り込み、i-Podとの出し入れなどして楽しめる環境にするかというのが第一課題。次に、Hi-8などの古いビデオカメラ用テープをどうやってDVD化するかというのが第二課題。

　当面、第二課題は、ビデオキャブチャー・ボードをパソコンに装着すればいいだけの話か。ならば簡単と、ボード近辺をうろつく。しかし、今はＴＶチューナー付きのものが主流らしく、逆に安いボードは姿を消している。陰謀である。ボードは高いので次の機会でいいや、と珍しく衝動買いを抑制。

　続いて、ＣＤ、ＭＤデッキの売り場をうろつく。機種を漁っているうち、思えばＭＤではパソコンに取り込みにくいと気づく。なので、ＣＤレコーダーに絞って物色を開始。でも、物色というにはそれほど沢山の機種があるわけでもない。アナログな音源をデジタル化して、パソコンやi-Podと出し入れしたいという欲求は、さほど奇抜なものではないと思うのだけれど、世の中の人はアナログはアナログ、デジタルはデジタルとしっかり区分しているのだろうか？　

　確かにレコードは、レコード・プレイヤーで針を落として聴けば、それで済む。けれども問題は、ぼくの場合、家でオーディオに耳を傾ける時間はあまりないということ。どちらかと言えば移動中の車でi-Podを駆使した音楽生活を楽しもうという口である。なので、i-Podにアナログ時代の楽曲を取り入れられれば、それでいいわけだ。でも、それを実現するためには、やたらと金がかかり、それ以外の選択肢は困難であるという事実に、ぼくは売り場で直面してしまったのだ。

　結局、今日のところはオーディオ・カタログを数部紙袋に突っ込んで帰宅することにする。あ、紙袋というのは、実は目的とは別にゴールデン・ウィーク用の買い物をしたので、既にぶら下げていたものである。中身は、DVD-Rのメディアを50枚、メディア用のプラ・ケースを50枚、メディア用のラベルを60枚。これで当面、DVDレコーダーに溜まりこんでいるサッカーやドラマをメディアに移動し、保存することができる。こうした作業には膨大な時間がかかるので、本でも読みながらやるつもりである。つまり、ゴールデン・ウィークにはこういうことをしてごろごろ過ごそうという魂胆。

　ヨドバシには結局２時間弱もいたことになる。他にはというと、MIDI楽器のコーナー、Power Macのコーナー、Vaioのコーナーなども、楽しく巡回したのだ。なかなか高くて手が出ないけれど、一昔前のパソコン売り場と違って、人気パソコンのコーナーは、本当にきらきらと輝いている華のある売り場になっているのだということも再確認した。高値の華……、なんちゃって。