憧れの室蘭カレーラーメン

　二日前には小樽、今日は室蘭と、古い港町ばかりを訪ねているけれど、今日は室蘭でにわかに持ち上がっている焼き鳥に続く新たな名物、カレーラーメンを昼に食べようと目指した。

　しかしあいにくホームページから出力してきた地図を辿ると、味の大王中島店は取り壊されている最中で、お目当ての食事にはありつけなかった。

　代わりに、ラーメン屋らしき看板を見て、入った店が、これがラーメン屋ではなく餃子専門店であった。営業中なので困ったなとは思ったけれど、餃子定食しかないので、それを仕方なしに食べる。焼くというより揚げるというイメージでは、ホワイト餃子などに共通するものがあるけれど、餃子自体は手作りというあたりを除けば何の変哲もないものだった。

　帰宅後、カレーラーメンについてネットサーチをかけると、どうも味の大王とは苫小牧発祥の店で、本当はカレーラーメンは苫小牧の名物にしてもいいのだが、名物と持ち上げるのは室蘭のほうが上手だから、そちらに持って行かれた、みたいなことが書いてある。味の大王は古い室蘭駅の方、中央町で営業しているとのこと。数日前に北海道新聞で読んだコラムは、こちらの店のものだったのか、と納得。