シュンの日記なページ

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リッチ・レッズ

 札幌に帰る飛行機のなかで日経を広げていたのだけれど、何とスポーツ面の記事にぼくの目は釘付けになる。「小野浦和に復帰」、じーんと来る。伸二が駒場を去ったあのセレモニーの風景が一瞬で脳裏によみがえり、思いが込み上げてきて、理屈抜きに目頭が熱くなったのだ。

 帰宅してからネットをチェックすると、浦和はヴェルディからワシントンを、大分から高松を獲得することがほぼ確実とのニュース。浦和は金持ちチームなんだっけ? エメルソンを放出したときの億の金を、伸二に使ってくるとはまさか思わなかった。今季あれだけ活躍したマリッチとの契約更新をしないのも、そういう裏政策があったからか。

 でもサポーターとしては複雑な思いだ。三都州が浦和を離れることには、不思議なほど感慨がない。どうぞ、離れてくださいと言えるこの感情のなさにわれながら驚く。しかしマリッチが離れることは、エメ以上に寂しい。同じ去るにしても、山瀬には怒りを感じ、ペトロには感涙を流した。そういう意味でマリッチは、トニーニョ、トゥット、ペトロといった、レッズサポにフィットした熱い何かをもっていた選手だったように思う。

 そうした選手を捨て、単純にワシントンに乗り換えてゆく(推定年俸2億数千万円ですと?)レッズは、野球で滅びつつあるどこかのマネー軍団みたいで、ちょっと寂しい思いがする。もちろんワシントンは成熟したプロフェッショナルで、ぼくは気に入っている。受け入れる気持ちはたっぷりあるし、浦和で是非とも歴史を作ってもらいたいと思う。高松だってぼくは大のお気に入りの選手だ。だけど金でいい選手を沢山入れてゆくことは、本当のチーム作りではないという気持ちも、どこかにある。

 即席ではなく、熟成させて育てあげてきた、我らが浦和レッズに、近道をさせたくない。あくまでボールを執拗に追い回すマリッチのスタイルを全選手に求め続けたい。マリッチはまだまだ、天皇杯で活躍を続けてくれる選手。ただし多くて三試合きり。一試合でも多く彼の熱意溢れるプレイを見るためには、やはり元旦に進めるしかないよな。