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『このミス』到着

 帰宅すると『このミス』が届けられていたので、ネクタイも取らずに、まずは内容を確認した。

 国内では、予想通りというか東野圭吾の『容疑者Xの献身』がトップ。横山秀夫『震度0』も案の定3位。4位原りょう『愚か者死すべし』、6位、藤原伊織シリウスの道』といった辺りまでは、順当で、ぼくはこれらをすべて選んでいてもおかしくなかった。

 自分が敢えて選んでおいたのは『容疑者Xへの献身』、もちろん十分な予測があったから他に点数を回したくって6位にとどめた。でも、ぼくの選んだ作品はことごとくリスト外だ。もちろん、それで本望だけど。

 海外の方はというと、2位『暗く聖なる夜』、5位『獣たちの庭園』は堅いと踏んで、後回しにしたもの。以外なのはジェイムズ・カルロス・ブレイク『無頼の掟』の堂々3位である。でもこれも予測の元にぼくは6位にしている。

 陽の当たらない作品をリストアップすることに、『このミス』投票の意味はあるのだと最近解釈しているので、簡単にベストにランクインなんかしないほうがいいのだが、『無頼の掟』のこの健闘ぶりは少し予想外だった。

 他にカーニック『覗く銃口』30点、ファースト『影の王国』28点、シャノン『男殺しのロニー』27点、マーシャル『死影』23点と、21点以下リストに挙げられている辺りが少し嬉しい。

 もっと嬉しいのはマレルの短編集『苦悩のオレンジ、狂気のブルー』の15位という柏艪舎作品の健闘が嬉しい。

 残念なのはぼくが1位に押したスウェーデンの女流作家、カーリン・アルフテーゲンの二つの素晴らしい作品が、話題にも登らないことだ。

 C・J・ボックスの『凍れる森』がかろうじて16点というのは出版月日が締め切り近かったというハンディによるものが大きいだろう。そうでなければ堂々1位に輝くだけの貫禄を持った作品であってなんら不思議はない、というのがぼくの主観。

 主観と客観の戦いが、こうしたアンケート集計の本質なのだろうけれども。