眠い眠い出張

　朝方、トイレに起き出し、ふと窓の外を見ると、街頭に照らされた道路に降り積もる雪が見えた。上京予定の日。新千歳空港に行く時間を計算して目覚ましをかけていたのだが、これはまずいと、そのまま起きて早めに出かけることにした。なので起床時刻はなんと5：40。就寝が1：30頃だったから四時間しか眠っていない。

　高速に乗り、札幌を抜けると、東の空に朝日が昇り、太平洋側には青空が広がった。早起き早出をしたことが悔やまれるような天気だ。

　ぼくは飛行機の中では必ず読書をするので、ずっと眠って過ごしてしまうなんていうことは99％ないのだが、この日のフライトだけはそうも行かなかった。待合室の椅子で眠り、飛行機で眠り、モノレールで眠り、朝11時には新橋にある本社で仕事に取り組んでいた。

　そして午後はずっと会議。夜20：00まで延びに延びた会議。その後、繰り出した寿司屋で日本酒をがぶ飲みし、さらにカラオケスナックの二次会で、新橋らしい、二流の庶民的な夜を過ごし、ホテルの近所ではさらにラーメン屋に入って、瓶ビール。ホテルのベッドでは1：30に本を読もうとしたところまでは記憶にある。