予習復習

　ゴルフのレッスンのときはうまく打てるのに、何日かおいて練習場で再びクラブを握ってみると、すぐに巧く行かないことが多い。コースに出ると、もっと巧く行かないことが多い。
　なので予習復習は大切だ。平日の早く帰宅できそうな夜は、練習場に向かうことだってある。レッスンで意識した前の方に意識を置いたクラブの振り方を繰り返してみる。やはり、レッスンの日と同じようにはゆかない。
　ダフリを取り除く練習をしているせいかトップめの打球が多い。それに、コースでは巧く打てるドライバーが、なぜか練習場では巧く飛ばない。それを一時間かけて徐々にできるようにしてやる。調整みたいなものだが、調整をやらないと、どうにもならないあたりが、初心者たるところなのだろう。巧い人は調整があまり要らないのだろう。安定して、いつも同じようなスイングができるのだろう。
　冬の夜のように冷え切った寒空の下で、髪から汗を滴らせながら、一時間の練習を終えると、ぼくは家に向かう。駐車場で車にゴルフバックを乗せる頃には、濡れた体は、寒気ですぐに冷え始める。
　冬はもうすぐそこまで来ている。