いつもと違う帯広・北の屋台

　パターンで言えば、北の屋台中央に位置する「御多幸」に入って、向かいの大型該当テレビで、サッカー日本代表、対イラン戦を見るはずだった。だが、お盆休みを屋台村は交代で取るのだろう、御多幸は休みで店を畳んでいた。テレビももう時期を過ぎたのか、消えていて、代わりに食材を楽しむ会みたいな人たちが会議室テーブルみたいなものを挟んで整列し、あちこちの屋台から取り寄せたあれこれを食べて、代表らしき人が挨拶などをしているわけだ。
　ぼくはまず焼き鳥屋に入る。店主は無愛想だが、壁に貼ってある新聞記事によれば、ライフル射撃の国体選手として四回も出場しており、自分で撃った鹿などを出している店だということだ。自慢だというレバ刺しをごま油につけて食べ、焼き鳥を食べる。つくねが相当に美味い。
　次に入ったのが韓国料理専門屋台で、ここではキムチのポテチーグリル（そんな名前ではなかったけれど）が目茶目茶美味い。マッコリは甘さが強く、本格的なものではないのかなと首をひねったけれど、チゲ鍋にサッポロクラシック生ビールはかなり満足のゆくものであった。今度は最初に入って豚カルビを食べよう。隣のメニューがやたら美味そうに見えたが、満腹だったので諦念。