定山渓：癒しの日

　二週連続道東出張というハードなスケジュールを終えた先の、定山渓温泉という予定は、まるで長いトンネルの向こうに見える光みたいなものだった。１５時出発。朝里峠経由の森の道を通って１時間２０分かかった。
　温泉とスパとプールがそれぞれ楽しめるので家族旅行に最適のホテルだ。出来上がったばかりの新館の部屋を取る。窓辺から、眼下に蛇行する渓流を見下ろし、緑に包まれて、相当に癒される景色である。
　水の王国ラグーンでは息子が主役。流れるプール、死海プール（体が浮くけれど、掻き傷が痛い）、ウォーター・スライダーを楽しみ、スパではジェットバス、打たせ湯、寝湯、ジャクジーを楽しむ。ここまでは水着。最後に風呂に入って、露天風呂や薬湯も楽しみ、すっかり体が熱くなったところでビールを求めてレストランへ。
　息子が喜ぶというのでバイキングにしたが、元手のかかっていない料理は、他のホテルに比べて少し落ちる。壮大な緑に囲まれたスケールの大きなロケーションは素晴らしいのに、ここでコストダウンを図られたかとの思い。家内によれば、部屋食のほうは、ちなみに美味しいそうである。ただし息子が喜ぶものはあまりない。うーん、息子などどうでもいいから、部屋食にすればよかった。
　ビールを呑み、十勝ワインをボトルで頼み、バイキングならではの満腹状態になってから、部屋に帰る。オランダ対フィンランドの試合を見始めると、いきなりファンニステルローイが超ファインゴール。フィンランドはリトマネンが交代させられている。伸二のチームメイトとしてデビューしたファンペルジが予選代表デビューだそうで、ファンニステルローイに代わり途中出場。いきなりのアシストと、駄目押しのゴールを決め、すっごく華々しいデビューだ。
　なんとなく盛り上がって、癒し系の夜が更けてゆく。