シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

窓ガラスびりびり

 小松空港へ飛んだ。北海道だけが雲に覆われていて、津軽海峡を渡ってからは、飛行機の窓から、下北半島男鹿半島佐渡島などの海岸線で特徴づけられた独特の形、それに岩木山白神山地鳥海山と未だ雪を頂く峰々が、印象的で、読書の手を休めて、ぼくはしばし見入った。
 札幌からは午後一の一便しかないから、空港近くの元年金保養所であった施設に着いたのは3時前。暇を持て余す。隣接の打ちっぱなしを覗いてみたが、ゴルフクラブなし、革靴、スーツという姿では、さすがにここで練習しようという気にはなれない。試打クラブがいっぱいあったけれど、これだけを借りて打つと言うのも図々しい気がする。何よりいけないのは、今どき籠でボールを持ってゆくシステムなのに、一球9円と高いこと。札幌では一球6円平均のところ、ぼくは打ち放題の利用が多いから、換算すると一球3.5円くらいなものだ。
 というわけで、ホテルの部屋で、本を読んで過ごすことにした。窓ガラスがときどきびりびり震えるのは、自衛隊機が、空港を始終出入りしているからだ。見慣れぬ灰色の機体の向こうに、雪の山。昔は穂高や槍の天辺から見ていた加賀の白山を、こんなに近くで見るのは多分初めてだ。
 部屋はカーテンを閉めないと暑いくらいだ。札幌との温度差は10度くらい。札幌の窓は震えないけれど、代わりに丘珠から飛んでくるヘリコプターがもっと大きな音を長い時間かけて鳴らして通り過ぎてゆく。まるで『家族ゲーム』の由紀さおりがけだるく過ごすラスト近くのシーンみたいに。
 窓ガラスびりびりの方が、体に悪いのではないかと思うのだけど。