十勝雪煙ロード
道東への出張初日、道内の天候は最悪に近いほどに荒れ狂ってしまった。それでも道南の渡島檜山地域から次第に強烈な低気圧が近づいてくるとて、朝の札幌はまだ高速も通れるらしい。
桂沢湖から富良野への山道を走って、富良野では久しぶりに唯我独尊のソーセージ・カレーを食べる。お得だったカレーセットランチはメニューから消えていて残念。
新得からは鹿追に向かい、神田日勝美術館の横を通って音更へ向かう。この辺りから吹雪の密度が増してきて、前が見えない。特に前の車、対向車などの巻き上げる雪煙が吹雪の上にプラスしてフロントグラスを真っ白に変える。道路の幅もわからないほどホワイトアウトしてしまい、上空の下向き矢印「↓」だけを目安に進んでゆく。結局、いつもに増して一時間増しの五時間コースとなてしまった。
夜には、帯広駅前、北の屋台村にあるいつもの店「御多幸」へ。サバ味噌(滅法美味い)、ホヤ刺し、手羽焼き、イカ納豆、イカゴロ焼きなどを、生ビール、田酒、にごり酒などで食してゆく。最期に鉄兵衛という店で餃子とビールと醤油ラーメン。吹雪はおさまって、しんしんと零下の夜が続いていた。