時間の囚人
時間が足りない。特にプライベイトな時間が。何かを必死に飲り続けていなければならないというのではなく、リラックスしたい時間や、ぼおっと酒を飲んで馬鹿な番組を見ている時間なども含めてである。
今日は昨夜録画済の番組を二つ続けて見ながら、酒を飲む。「富豪刑事」と「優しい時間」は毎週こんなパターンで見つづけることになるのだろうな。「優しい時間」は、なじみの富良野が舞台だし、倉本聰の生真面目な番組だし、自分の年零層に耐えうる数少ないドラマだし、とまだしも自分に容認できる部分はあるのだけれど、「富豪刑事」の方は少し自分に対してこんなものを見ていていいのか? という恥ずかしさを感じないこともない。いくら筒井康隆の原作をかつて読んだからって、その筒井が謎の老人役で出演しているからと言ったって、所詮フカキョンが可愛いから見たいのであって、それが男女の性差による可愛さという欲望のものからではなく父-娘的な視線であるからといっても、その番組の薄っぺらななコメディという作りに対し、果たしていいのか? という問いかけはやはり自分に対ししてしまうのである。
そして読書時間が足りなくなって、睡眠時間を削って割り当てている自分に、本当にそれでいいのか? と投げかけるわけである。毎朝のあまりの寝不足の辛さに、仕事に影響を与えそうだと懸念を抱きながら、そのすべてがフカキョンなどに理由があるような気がしてきて、こんなことでいいのか? と思ってしまうわけである。