シュンの日記なページ

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曽我さん

 蘇我ひとみさんの家族が佐渡島に移住をしたという。佐渡島ではさぞかし限られた収入しか得られないだろう。今までは曽我さんはヘルパー資格を取って福祉という、いわば女性がスタートするのに比較的時給が確保できる仕事をしたわけだが、これまで以上に一家を支えるために何をすべきか考えねばならないだろう。夫のジェンキンス氏が本を書くと言っているのもそのあたりのことが大きいだろうと思う。
 蘇我一家のドラマを越えた現実の奇跡に関してニュース映像で感動的に取り上げるものが多いけれども、曽我ひとみさんが母親として、一家を纏めるためにこれまでやってきた行動、そして慎重な言葉の選び方、そして表情そのすべてに迫力と意志の強さを感じてならない。その背景には家族への愛しか感じられないところが泣けるところなのだと思う。
 平和ボケした日本では、我が家を含めてあれほど家族が一つになれるものかどうか疑わしい。家族がなかなか一つになれないからこそああまで強い意思を秘めて動いてゆかねばならなかった曽我さんを見ていると、もっと低次元な理由から容易にバラバラになってしまう日本の現代のありふれた家族なぞはどう考えていいのだろうと、迷ってしまう。
 そういう意味で、家族ということを今一度考えさせられることの多い報道であったと思う。