つるつる

　つるつる路面になった。大雪の後、風が路面を凍らせ、そこをスタッドレスタイヤが重みをかけて磨いてゆくからこうなるのだ。直線道路は思い切りアクセルを吹かして、カーブを迎えるとかたつむりのようにたじたじとなり、のろのろと曲がってゆく。
　夜には仕事場を退けて川沿いの土手を走って帰る。わずか１ＫＭほどの間、二つのＴ字交差点で二台の大型トラックがいずれも土手に登ろうという坂の途中で斜めになっていた。最初の奴は電柱を巻き込んで大変な姿勢になっていたが、二つ目の奴はぼくの三台前のトラックが今そこで坂を降りようとして斜めになっているのだった。しばらく待っていたが、そいつはどうやらどうにもならないみたいなので、前に出てみたら、対向車との間に隙間があり、パジェロでもそこを潜り抜けることができた。対向車は何を大人しく待っていたのだろうか？　やれやれ。