さすがに連夜の夜更かしは辛いのか、今日は息子は10時過ぎに眠ったので、その後はもう独り涙涙の連続であった。ほかに人がいないとすぐに涙腺を緩めて存分に悲しみ、感動してゆくぼくなのである。息子が風呂に入っている間に泣いて(小林薫が朝加真弓を介護するシーンだ)、息子が眠ってから泣いて(島を去り行く子供の別れのシーン、父親役の時任三郎が息子のプレゼントである180円のタオルを握り締めるシーン、朝加真弓が本土の病院ではなく島に残りたいと指で大地を指し示すシーン等々)、本当にまいった。『北の国から』ともどもこんなに美しい風景に泣かされるドラマはなかなかない。といって満足する一夜なのであった。