キルビル2
午後にDVDがアマゾンより届いていたので、じっくりと楽しむ。マカロニウエスタンの乗りで、なんと『荒野の用心棒』、決闘シーンに使われるジョーのテーマさえ使われるではないか。ウエスタン、ちゃんばら、カンフーといった失われし過去のB級アクションへのオマージュとも感じられるこの映画。デイヴィッド・キャラダインの渋さと深みにはまいった。『ロング・ライダーズ』や『ランナウェイ』の頃のシンプルな正義漢(アウトローくさいのだがなぜか善玉の印象)ぶりは影をひそめて、『燃えよカンフー』で培われた武道家の鋭さにクールさを加えた現代の演技には、タランティーノからの崇拝すら感じる。
B級アクションの側から見た徹底した作風は今後も敵の多い金字塔として映画史に名を(悪名を?)残すだろうと思う。
おまけについているロドリゲス監督のオンステージ。エレクトリックギターをここまで自然に上手く弾ける監督って、かっこいいと素直に感激した。タランティーノもロドリゲスも確かに音楽大好き映画監督であり、映画の半分はライブコンサートみたいなものだったことを思い出させられた。