シュンの日記なページ

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兼六園

 朝方時間があるので、金沢城兼六園を独りで歩きまわってみた。
 石川門から入ってゆく城のほうは、NHK大河ドラマ利家とまつ』を記念して復元された五十軒長屋に入ってみる。木材の豪壮がただの建築ではなく、戦を戦い抜く城という性質に見合っている。いずれにしても黒澤映画などでしか見ることのできなかった戦国絵巻の背景の美が、こういうところに今もあるのだなと感慨しきり。
 兼六園は、山ヤであったぼくには、なかなか気持ちの良いところであった。どこもかしこも日本の自然を模倣して作り上げられているのは当たり前だけれど、その仕掛けそのものもこの地の天然を利用し考え抜いて作っているあたりが凄い。どこの歩道も水の流れに沿ってあり、歩いている間中、必ずといっていいほどせせらぎが聞こえてくる。松の古木が持つ緑の深みに、水流の清冽が調和して、本当にリラクゼイション効果が抜群の庭園であるのには驚く。二時間で二箇所を駆け足で回ったけれども、茶室で抹茶を飲んでいる観光客の姿が羨ましくなった。いつかゆっくりとここで一日を過ごして、心の底から癒されたい、などと夢想したりするのだった。