シュンの日記なページ

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旭川深部へ

 旭川には何度も出かけているのだけれど、今日はそのずっと奥、いわゆる深部みたいなところに入り込んだ感覚だ。何しろ学会が二つばかり重なって、一つは産科関連の学会らしい、旭川医大不妊治療で有名だからな、などと前職時代の記憶をまさぐりながらも、とにかくホテルが取れず困惑する。
 呑みに出かけた行き着けの居酒屋でも、懐かしい医療器械屋の顔を見たり、宴会が三つも入ったりと、不思議な現象だなどとマスター。
 やっと取れたホテルは、中心から外れに外れた、三階建てエレベーター無しの小さなビジネスホテル。ヘアドライヤーがないため、フロントに借りに行くなど、もう何年も飲っていなかったことだ。
 ドライヤーは小さく古いが、手作りの布袋に入れられている。そして部屋そのものは、古くてもきれいだ。フロントはおばさんばかりだったけれど、かえって女性たちによる手の入ったメンテナンスを感じる。
 朝、窓を開けると涼しい風が飛び込んでくる。正面に大雪連嶺。けっこう満足。