夜更かし
惰眠を貪れなくなってきている。夜明けまでの夜更かしをして床に就いても、朝そう遅くない時間に目が覚めてしまう。昔はお昼過ぎになっても目が覚めず、家人に起こされてやっと朝昼兼用の食事を採るというていたらくだったのに、今では体が寝不足を訴えているのに、神経が起きてしまう。これでは疲れが取れるはずがない。日曜日をきちんと過ごすためには、やはり前夜の夜更かしを制御して、早めに床に就くように心がけねばならないということか。
月曜日にはもっと眠りたくてたまらないのに、目覚し時計がぼくの神経をやすりでこすりつけるような目覚め方しかできない。
しかし、よく考えると、この人生のほとんどを夜更かしして生きてきている。プライベートタイムは真夜中にしか転がっていないからだ。読書、映画、音楽、PC……そうしたものをたいていは真夜中にこなす。今挙げたような趣味がなければもっと早く床に就いて睡眠を貪り、昼間には眠気を押し殺さなくても済むのかもしれない。でも今挙げたような趣味なしには生きてゆけない。あるいは帰宅してから眠るまでの間に、もっと有効な趣味があるのかもしれないけれど、今のところそういう便利な趣味は見つかっていない。