シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

さいたま市

 幼少時代のほとんどを過ごした大宮や浦和という地名がさいたま市という名前に変わり、その頃にはぼくは札幌に移ってしまっているから、不意に今日のようにここの土地に立ってみると、名前ばかりではなくもっと多くのいろいろなものが根底からざくっと変わってしまったように思える。まるでそこは他人の土地のようで、そこに根を刈り取られてしまった思い出だけがふわふわと寄る辺なく浮いてしまっているような感覚、とでも言おうか。何とも居心地の悪い思いで、変わってしまった北浦和駅のバスターミナルに戸惑い、茶髪の若い女性がバスの運転手で、車椅子対応のバスはがらがらに空いているのに、乗った瞬間、どこに座っていいのか戸惑うような見慣れない作り。電車もバスも、折りたたみ可能な椅子に変わっているのだが、いつからこんなことになっているのだったか。
 妻の実家に入り、妻子と一日遅れで再会する。エアコンの冷気と、デジタルハイビジョンTVの音量が交差する中で、刺身をつつく。ブラウン管ではレアルマドリードのイレブンが見えるが、なぜか脳に染みてこない。どうでもいいような気がする。エアコンを調整して布団に寝転んで、寝苦しい熱帯夜を迎える。なかなかさいたま市に慣れぬうちに夜が更けてゆく。ともかくも帰省第一日目。