黄砂の痕
相当の風だったのだろう。中国からやってきた黄砂が、青空駐車していた車にことごとく降り積もり、雪景色をくすんだ色に変えてしまった。三日ぶりに乗るぼくのekワゴンには、雪と黄砂が降り積もり、雪をどかしても、黄砂はこびりついたままだった。営業用の車も同じようにどれも汚れていた。
ところで携帯が駄目になった。会社のではなく、個人の方の携帯だ。よく蓋を閉めていなかったお茶のペットボトルを鞄に突っ込んで東京出張をしている間に、財布もワイシャツも携帯も駄目になった。もちろんダメージの大きかったのは携帯だ。電源が入らず、うんともすんとも言わなくなった。多くの携帯電話番号もメールアドレスも失われた。金銭の問題ではなく、痛手だ。
夜に麻生とり千で山岳会後輩の通称タカと呑む。今月いっぱいで家を売り払い、埼玉に引っ越してゆくから、ささやかな送別会。山の話、山仲間たちの話を久々にしたような気がする。