シュンの日記なページ

当別町スウェーデンヒルズ移住者 ブックレビュー 悪性リンパ腫闘病中 当別オジサンバンドOJB&DUOユニットRIOのVocal&Guitarist ツアーコンダクター 写真 スキー 山 田舎暮らし 薪ストーブ

予選ファースト・ゲーム/オマーン戦

 にくったらしいほど考えてきやがったオマーン。韓国戦では手抜きして見せ、5−0の大敗をアピールしながら、日本戦本チャンでは、徹底して準備されたカウンター・サッカーを見せる。
 日本チームはいきなりの海外組合流が裏目に出る。このパフォーマンスなら、ごっそり選手変更せずに、控えチームで闘った方がまだ組織的だったかも。光っていたのは、中田くらいか。
 俊輔が、サイドに走る山田を何度か無視して、たるいループパスで日本のスピードを殺し、最初のうちに目論まれたサイド攻撃の芽を摘んでゆく、頭の悪さ加減が、何とも壮観な試合だったと思う。今日の試合のポイントはこれに終始する。A代表の最大の武器であるサイド攻撃ができなかったこと、そういう動きに連動してくれなかった俊輔のリズム。それがすべて。上がろうとした選手を使わず、ミドルシュート中心のゲームに持ってゆく前半。これではな、と思っていた。
 後半になって、久保が入ったことで、とうとう柳沢による「DFの裏狙い」という戦略を辞めてしまう。柳沢には酷なパサーたちだったと思う。中田はいい狙いをするが、パスが地に着かない。俊輔は最初から裏なぞ眼中にない。いやなゲームだと思っていたところに、いきなり久保が出場途端の輝きを見せる。今日は久保が何かやってくれそうだ、とほざきながらTV画面に集中し始める。
 意外と面白くなってきた後半。俊輔のたるいパスが、高さのある久保に通じ始める。中田のボランチが光る。中田は何と言ってもDFが素晴らしい。奪ってからの繋ぎが。中盤の底にポイントが出来たなと思った(今日は稲本と遠藤が、どっちつかずだったから)。ダイナミックな中田らしさは、後方からの起点として活きる、と感じた。
 最後は、まぐれのような幸運だったが、よく見ればDFのクリアミスなのだよな。疲労と一瞬の魔の刻が、日本を引き分けという屈辱から救いあげた。そこにいたのが久保。やっぱりな、一人のラッキーボーイがいる試合。こういう試合ってあるのだ。それを何となくずっと感じていた試合って。「今日はきっと久保だよ」。そう言い続けてきたゲームの最後が、何だか不思議と的中した。
 まあ、よしとしよう。さして嬉しくもないが、何となくそんなことを呟いた一戦であった。