シュンの日記なページ

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『ヤンキー、母校に帰る』

 というドラマを初めて見たけれど、いきなり札幌市の近所の地名が住所表示されているシーンに出くわし驚く。舞台は余市高校。実際に在るのは北星余市高校であり、原案となった本は、義家弘介著『ヤンキー母校に生きる』だそうだ。北海道新聞ではドラマに併せてか、原作本の広告が連日掲載されている。ドラマのロケは実際には関東近郊で行われているようなので、『北の国から』のような、局の気合いを感じるものではないけれど、同局で北星余市高校の取材ドキュメンタリーを長い年月行っていて、そちらの方がむしろ凄まじい。
 余市高校は余市と言う小さな港町にあって、地元の住民が全国から不登校児を受け入れて、いわゆる町民の協力の許で成り立っている極めて独自な高校だが、最近は覚醒剤に汚染された生徒が多いなど問題がヒートアップしている。
 ぼくは余市に仕事で出かけることが多かったが、いつも町立病院の前を通る自由服姿の実にさまざまな傾向、表情で歩いてゆく生徒たちの姿を見ると、いわゆる同じ制服と同じ髪型に身を包んで一傾向で歩く群れをなす世の高校生たちとは一線を画しているように感じたものだった。個性は在る意味無頼に繋がる面もあるけれど、個性を重視する教育と言うのにぼくは基本的に賛成したい。
 北の自然環境の厳しい地方の港で、寒風に向かいながら歩いてゆく彼らの奔放な姿は、覚醒剤などという一傾向に染まらずにもっともっと独自な方向に向かって欲しいなあ、と、さほど個性的とも言えない人生を送っているぼくは、つい思ってしまうのだけれど。