シュンの日記なページ

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未明の地震

 眠りを本当に破られた感じだった。横揺れが長く続いてまるで船に乗っているみたいだった。妻は脅え、息子は起きない。二人をダイニングテーブルの下にもぐり込ませ、ぼく自身はトイレにでも立て籠ろうかと思った。柱の多い場所の方が倒壊から少しでも逃れることができるか、と考える。考えるだけの余地があるほど長く揺れた。こんな大きな地震は生まれて初めて体験した。しかも関東と違ってほとんど地震のない札幌でこれを体験することになると、地震のない都市に起こった阪神淡路大震災のことが脳裏を過り、何かいやな感じがする。地震の間に多くのそうしたことを考え、すべての可能性に目をつぶらずできるだけ生存の方向に向けて対処したいと考え抜く。
 停電でTVがつかずしばらくラジオでニュースをつけたが、どこもまずは津波警戒の呼びかけばかりだった。三十分ほどで停電が終わり、TVをつけるが、案の定津波警戒、そして大揺れのTV局内の映像が繰り返し流れる。そうしているうちに一時間が経過し、今度は余震がきた。今度も震度4。大きく長く、船の上の感覚。妻子を起こし、ふたたび息子を机の下にもぐらせるが、揺れが終わりもしないうちに息子は布団に飛び込む。子供は強心臓だなあと感心すること頻り。
 ちなみに朝方緊急連絡網で息子の小学校の給食室が地震のため一部被害があったと電話が入る。午前中で下校となることになった。ぼくは今日は前もって取っていた休日。ラッキーというか、読みが深いというか。