シュンの日記なページ

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 六甲の美味しい水を買い出しに出かけた。安売りなので制限本数である六本のペットボトルを抱えて帰った。かなりの重量である。
 ちなみにぼくは現在水道の蛇口からコップに汲んで飲む水をこよなく愛す。ぼくのような酒飲みにとってはこれは必要十分条件であるのかもしれない。喉が潤えばいいというときにちまちまとペットボトルのキャップを開けてコップに移し変えて飲むなどということはやっていられない。
 そう言えば埼玉から札幌に移り住んだときに札幌の水が冷たくて美味しいと思った印象を忘れられない。妻は水道水を信頼しない性格なのでフィルターをかましたり、水を買ってきたりするのだが、ぼくはフィルターの方が不潔に思えるし、ペットボトルの水はもったいなくって飲めない。
 酔い覚めの水飲みたさに酒を呑み
 とは亡きスキーミステリー作家、生田直親の作中に出てきて、ぼくの心を撃ち抜いた俳句である。まだ冒険小説という言葉が世間に通用していなかった時代に、山とスキーにこだわって冒険小説や放浪の物語を書いた作家であり、その作品世界ともどもぼくはこの俳句を一生持って歩いている感じになった。それほど水道の蛇口から夜中に受ける冷たい水というものは美味しい。
 さらにぼくのスキーの技術についてもこの作家の『逆発想のスキー術』という本が転機になった。ぼくは彼の教え方で息子にスキーを教えた。たいして運動神経の発達していない息子でもスキーだけは嬉々として得意げに滑る。
 こうして考えると大した作家だったな、と個人的には思える。