コンフェデ杯・フランス戦
感動した。何がって? キリンカップ国立での完敗を生で目撃したのは1994年のことだが、それから10年弱。サンドニの虐殺を経て、今日は負けたけれど、嬉しかった。サッカーを見ていると、たまにこういう試合に遭遇する。レッズの1993年がそうだった。大敗に継ぐ大敗。でもその頃のレッズが終盤ゴールに襲いかかる姿と、相手が必死に防戦する姿はいつでもレッズ・サポの誇りだった。負けた。でも諦めない。攻め続ける。これはサッカーの最も基本的な醍醐味なんだと思う。これをやってくれていれば、結果に関わらずファンは着いてくる。だれもがサッカーを好きになるはずだ。
今日はあの頃の常敗レッズよりもずっと高いレベルで内容の攻撃で大いなる負け試合を見せてくれた。
フランスは手抜きをしたと言う意見も多いと思うけれど、それでもフランス! このチームを相手に、ここまでの押したゲームをできること、シュート数やボール・ポゼションを誇れること。少し前のアルゼンチン戦での屈辱が嘘のような着想の高さ、攻撃オプションの多彩さ、個人技でチャレンジしてゆく果敢さ。坪井はスピードで、山田はぶつかり合いで、フランスの選手と一対一で闘っていて、レッズ・サポとしても誇りだった。
それにしても俊輔、守備はいいし、乗ってきているという印象。サンテチエンヌのフランス・サポをうならせる快感。遠藤のポストに当たったFKも然り。見たか、フランス! という気持ち。ああ、エキサイティング・デイであった。