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石狩市民図書館へゆく

 札幌市民なのに、石狩市民図書館へ家族そろって出かけたのは、そちらのほうが新しいしきれいだと聴いたから。

 図書館は噂どおり。敷地が広く、四方に駐車場が設けられている。海の近くなので風が通り、空がばかでかく感じられる。凝った作りの二階建ての建造物だが、広さを贅沢に使ったスペースの使いかたは訪問者にとってたいへんに気持ちがよいものとなっている。

 さっそく利用者登録を済ませる。ついでにインターネットの予約利用登録も。貸出は今日から、ネット予約は明日から、できるのだそうだ。

 ジャン・ヴォートランの本が全部あったので『鏡の中のブラッディ・マリー』を古書で買ったばかりであったことを後悔したが、とりあえず『パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない』を借りることにする。イーサン・コーエンの短編集『エデンの門』は衝動借り。一方、国産図書の方は、人気が高いらしく横山秀夫は一冊もなし。日明恩『鎮火報』を借りることができた。二週間の貸出期間。他に読むべき本も控えているのでぼくの分は三冊で十分だろう。妻は別個に利用者登録を済ませ、息子の本を借り出した。こうして約一時間ほどの図書館における至福を終える。

 インターネットやAV視聴覚コーナーはともかく、郷土図書コーナーが魅力的であった。ここには石狩市に根づいた農漁業の話や、アイヌの歴史、動物たちの物語など、そうしたものが児童書のかたちになっているものが多く、本当は息子には『怪傑ゾロリ』ではなくてこうしたものを読んでほしいという欲目から、むしろぼくのほうが真剣になってそのコーナーにへばりついてしまうのであった。

 小さなものだが喫茶コーナーも設えられているから、今度はもう少し早めに出かけてコーヒーとケーキでも味わおう、ということになった。柔らかいソファが多い上にガラスが多く使われているためか屋内がとても明るい。ここでなら何時間も気持ちよく過ごすことができるだろう。ある意味とても理想的な図書館であるように思えた。