初滑り

　札幌国際で北帰行感覚を新たにしたはいいが、まだ初滑り期間とのことでレストランは団体貸切状態。かろうじて中国語の騒がしい嬌声に耳を塞ぎつつも、国際ラーメンを食べてみたりした。国際ラーメンが最初、スキー場の名にちなむものではなく、国際的な客たちに供するものなのかと勝手に勘違いしたりしたが、それも静かなスキー場を嬌声で下卑たものにする情緒なき他国の客たちのマナーレスな態度によって引き起こされた被害妄想だったのだと思う。

　さて、その後、定山渓に移動。途中札幌湖の山深い冬の情趣を味わったあと、定山渓では河童大王を妻に紹介し、河童に囲まれながらの足湯で温まる。

　川沿へ下ったのはいいが、札幌の街中に突入することなく盤渓経由で西野へ下り、そして宮の沢のコンサドーレ練習場を併設する白い恋人パーク、チョコレート・ファクトリーにゆく。気の乗らなかった妻もからくり時計の時刻に合わせてみたら、そのサービスぶりにびっくりしていた様子。雪舞い散るイベントを満喫してくれた様子を見てにんまりするぼくなのであった。

　帰宅するとパジェロをカーポートに入れられないほど雪が積もっていた。わずか一泊で１メートル近い積雪状態になっている。これだから冬の外出は怖い。
　とにかく静かな夜のなか、雪かきに勤しまねばならぬ帰宅風景なのであった。