痛すぎる忘れ物
朝一で札幌で仕事をささっと片付けて帰ろうとしたところ、電車に一分遅れたおかげで、1時間と5分を駅で待たねばならなくなった。札幌駅なので、喫茶店で本でも読めばいいのだが、今日は間違えて読み終えた方の本を持ってきてしまったのだ。
なのでコーヒーと読書というつかの間の夢は消えてしまい、札幌の朝の風景でも捕まえようと駅前に出たところで、携帯電話を忘れてきたことを思い出しのだ。そう、写真を撮ることもできないのだ。
やはり本屋に戻り、『なまら蝦夷』の最新号でも買って読もうかと思ったのだが、そう簡単にそこらの書店に『なまら蝦夷』は置いていなかった。Googleで検索してなまら蝦夷の取り扱い書店を探そうとポケットを探ったところ、またも、スマホを忘れていて持っていないことに気づいたのだ。
仕方なく改札をくぐり、残りの時間を座って過ごそうとしたのだが、もう、残りは10分くらいしか残っていなかった。
ぼくは一体何をやっていたのだろうか。