親子墓参
七里でできる最後の墓参りになるかもしれないお彼岸の大切な一日。
午前中は妻の両親の墓をお参りし、午後は息子と合流、新しい家族三人での初めての墓参となる。
息子とは住む場所は違ってしまうけれど、彼の育った北の土地への一筋の道を明確に作ってあげることができた記念すべき一日となった。
隣接する思い出のさと霊園に桜が二部咲き。
墓参の後、我が家に招いた息子は『ローンレンジャー』のDVDに夢中になり、夜はホットプレートで焼肉をやった。薪ストーブの話をしたり、ぼくの仕事の写真を見せたりしているうちに夜が更ける。
妻はスウェーデンヒルズに息子を連れてゆきたがっていたが、息子の人生はこれからだ。生簀から出して清流に放流すべきときである。
帰りは息子を、一滴も飲んでいない妻が車で送ってくれた。昼間はパジェロの、夜はビートルのハンドルを積極果敢に握ってくれる妻に感謝である。
この日のことをずっと息子が覚えていられればいいな。そうした印象的な一日になってくれさえすれば、ぼくは満足この上ないところである。