本/物語
今日から『特捜部Q −カルテ番号64−』読み始め。このシリーズも、やっと現在に追いついてきた。前職時代にほとんど時間を取れず、多くのリアルタイムでの読書時間を失ってきた。好評と聴きながらも本シリーズのように余りの厚みに敬遠しがちな大作もいっぱいあった。
日本で映画化もされた『二流小説家』も読んでいないので、6月に出たばかりのシリーズ作も一作目から読み直さねば追いつけない。
シリーズは最初から読まねば気がすまない自分の気質を呪いもしたくなるが、意図的に時間をそこに注ぎ込まねば、本を100%楽しむことはなかなかできないだろう。旅行に行ったり何かを食べたり飲んだり、人と話したり、というときに、本から得た感覚は、知識以上に役に立つことが多く、それらは現実の生活からもたらされるもの同様に得難い特典だと感じている。
自分の生を背後から力づけてくれるものがあるのなら、それは本や物語の中で生き生きと前向きに、タフで優しく走り続ける多くの人間たちの与えてくれた何ものかである、とつくづく感じることの多い今日この頃である。