ラスト・スタンド
シュワちゃんの主演復活映画を観に、夜、劇場へ足を運ぶ。
冷酷非情で虫唾が走るほどのノワールな悪党集団を相手取る、平和な田舎町の保安官とその仲間たち。『OK牧場の決闘』の公式を崩さないようでいて、仲間たちとのチームで見せるところがクラーク・ゲーブルの孤独と違い、シュワちゃんの明るくなつっこいキャラってところだろう。
派手な活劇は、一級品で、マッドマックスのように車を使い、ランボーのように火器が唸る。飛び散る銃弾の数だけでもヒートを凌ぐんではないか、と思わせる最大級の娯楽映画。
ラストスタンドの名のとおり、最後は一体一の決闘シーンっていうのも、懐かしく、どこか西部劇を思い出させる気配こそが、作り手の狙いだろう。音楽までが、その手のものにミックスされてゆく。
笑いと豪快アクションでのカタルシス必至の極上エンターテインメント!