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『ストロベリーナイト』

映画ストロベリーナイトオフィシャルブック (光文社ブックス 105)

映画ストロベリーナイトオフィシャルブック (光文社ブックス 105)

 待ちに待った映画を封切りの日に見に行った。
 誉田哲也をずっと追っかけして読んでいる読者としては、娯楽的要素の高いこの作品が、こうして大衆の日の目を浴び、TVドラマから映画に出世して世に問われるというのは、相当に気分がいい。
 ましてや映画の出来栄えが、原作の良さを十分に表現してくれている場合は、なおさら。
 『ストロベリーナイト』は2006年、この映画の原作本となる『インビジブルレイン』は2008年の作品なので、ぼくにとっては結構古い。しかし世に作品が浸透するには時間がかかる。いや、浸透しない場合の方が多い中で、こうして日の目をみるだけでも結構幸せなことなのかもしれない。
 先に『武士道シックスティーン』などの青春スポーツ小説の方が映画化されてしまったので誉田哲也という作家のこうしたハードボイルド警察小説的側面のデビューが遅れた感があるのだが、ぼく自身の本のレビューを読み返すと、読後当時、本作の映画化を望んでいることが書かれており、それが今更ながら印象的である。
 デビュー以来の原作者のファンとしては、本当によかった。